購入時にAppleCare Protection Planに入っていませんでしたし、購入から2年近くたつので、基本の保障期間も終わっています。通常であればAppleの修理サービスに依頼するべきですが、トラックパッドの交換となるとかなり費用がかさみます。これを気にMacを買い換えようかと思いましたが、無保証の修理方法である部品交換に挑んでみました。
多少手間取りましたが、割安に修理する事ができました。色々調べましたがあまりネットに載っていなかったので、メモを残しておきます。
--ご注意--
この方法で修理すると、今後Appleからの保障を受ける事ができません。挑戦される方は自己責任で!
Macが無保証になるのが嫌な方や、これまで電化製品やPCの分解や組み立てに慣れている方以外にはお勧めできません。
1. 準備するもの
- 交換用トラックパッド
- MacBook Pro本体分解用の小さいプラスドライバー
- バッテリー分解用の専用(星型)ドライバー
2. 交換用トラックパッドを購入する
まずは交換用トラックパッドを何処で購入できるか調べました。調べていくと、MacBook Pro(15-inch, Mid 2009)のトラックパッドの型番が"922-9306"である事がわかりました。Macのパーツを取り扱うショップを色々確認して探しましたが、日本で取り扱うショップがありませんでした。
仕方ないのでe-bayで購入することにしました。
型番でe-bay内を検索し、国外にも出荷してくれる販売業者から購入しました。e-bayで購入した事が無かったので英文を翻訳しつつ新規登録、購入しました。
送料込みで49$で購入できました。他にも販売している海外のショップを確認しましたが、結構安く手に入れることが出来ました。一週間ほどで無事到着、アメリカではなくアジアからの輸送でした。ショップやモノによってはもう少し時間がかかりそうです。
開封するとこんな感じ。
3. MacBook Proを分解する
トラックパッドを取り外すためにMacbook Proを分解します。
トラックパッドを新しいものに交換するために背面のネジをはずし、分解します。
背面下部に見えるのがバッテリーです。バッテリーを取り外さないとトラックパッドを取り替えることができません。
4. バッテリーをとりはずす
バッテリーをとりはずす為に、剥がすと無保証になるシールの上部をめくります。これを進めると製品の保証を受けられなくなります。覚悟して進めてください。
この工程が一番難しいです。
バッテリーを取り外すためには既存のプラスドライバーでは無く、特殊なドライバーで取り外す必要があります。
専用ドライバーの情報として、MacBook Proの分解に参考になるサイトがありましたので、確認してみてください。
MacBook Pro 15 Unibody Early 2011 Repair Manual
T6 Torx Screwdriver
本当なら上記にある専用ドライバーでネジを外すべきですが、手元に無かったので小さいマイナスドライバーで無理矢理はずしました。
おかげでネジ山が潰れて危うく取り外せなくなりそうでした、まったくこの方法はおすすめできません。専用ドライバーで外してください。
上部に3つあるネジをすべて取り外せたら、バッテリーと本体を繋いでいるコネクタを取り外します。
バッテリーが取り外せました。
5. トラックパッドの交換
ようやくトラックパッドが見えてきました。トラックパッドの上部にある、8つの小さなネジをプラスドライバーで取り外します。
ネジをすべて取り外せたら、本体とトラックパッドを繋ぐケーブルを取り外します。このタイプのコネクタを扱ったことが無いと難しいと思いますが、ケーブルをゆっくりと上部に引き抜くと取り外せます。
ケーブルを取り外せたら、背面からゆっくりとトラックパッドを取り外します。購入したトラックパッドに付いているケーブルも、同じ方法で取り外します。
古いトラックパッドと新しいトラックパッドを取り替えます。
裏面からトラックパッドを取り付け、セロテープなどでトラックパッドを仮固定し、8つのネジを取り付けます。
本体とトラックパッドを繋ぐケーブルをつなげます。ケーブルの白いラインが見えなくなるまで、しっかり取り付けます。あとは分解と同じ手順でバッテリーの取り付け、背面のボディを取り付けて作業完了です。
OSを起動してみると無事トラックパッドでクリックできるようになりました。
使用感としては、購入当時よりクリックの反応が良いように思います。購入当初からクリックしずらかったので、そもそも初期不良だったのかもしれません。
同じ症状の方で無保証でOK+分解作業に慣れた方は挑戦してみてください。せめて部品が日本で売ってると有難いのですが・・
かなり安く修理できますが、すこしハードルは高いですね。